yotukura norishige
北海道は世界で最も昆布の種多様性に富む場所です。各地沿岸で見られる種の多くは世界のなかで“北海道”あるいは“北海道とその周辺域”にしか生えていません。それらは和食文化や海洋生態系のなかで重要な役割を果たしているものの、資源量は年々減少しています。北海道で暮らす私たちにとって昆布は当たり前の存在ですが、この先も失うことのできない大切な宝物です。今回、この宝物について知り、如何にしてこれを守っていくべきか一緒に考えましょう。
愛知県生。1997年北海道大学大学院水産学研究科博士課程を修了。北海道大学理学部助手などを経て現在は北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授。2009年より同センター忍路臨海実験所の所長も務める。NPO北海道こんぶ研究会の理事長。専門は大型海藻-特にコンブ類-を材料とした多様性生物学、保全生物学、育種生物学。